先日、庭のブロック塀をシュルシュルと登っているものが。
なんだ!?と思い目を向けてみると、尻尾が青く美しく光ったニホントカゲだったのです。
ちょうど、草むしりをしていたときだったのですが、この青く光る尻尾はいつ見ても惚れ惚れしてしまいます。
本当に美しい。
でも、どうしてこんな色をしているのでしょうか。
こんなに目立つ青光りをしていたら天敵に狙われそうだけど・・・
尻尾が青いトカゲは他にもいる?尻尾が青く光るのにはこんな理由があった!
そもそも、尻尾が青いのはニホントカゲだけと思っていましたが、他のトカゲはどうなのでしょうか。
実は、尻尾の青いトカゲはニホントカゲ以外にもいるのです!
沖縄や離島にいる、オキナワトカゲ、イシガキトカゲなども尻尾が青いのです。
また、奄美大島にいるバーバートカゲも尻尾が青いのだそう。
これらはその地域にしか生息しないものだそうで、本州などにいる尻尾の青いトカゲはニホントカゲとして見ていいのです。
そうそう、尻尾が青いのは、幼体(生まれて2年くらいのもの)だけなのです。
尻尾を青くして目立たせているのは、わざとだってことも知っていましたか?
ニホントカゲは敵に捕獲される、されそうになると自分で尻尾を切って(自切)して逃げることが出来ます。
そう、ダミーとして尻尾を残して、大事な胴体はすばやく逃げるのです。
敵としては急に尻尾が切れたらビックリしますよね。
なので、尻尾の自切はニホントカゲが生き延びるための大切な行為なのです。
青く光る尻尾は、敵から狙われてもいいように目立つものにしているというわけなのですね。
まとめ
青く光って見える尻尾は生き延びるための自然の中で進化してきたニホントカゲの神秘なのですね。
そうと分かると、ますますニホントカゲの尻尾の色が美しく思えてきます。
しかし、この美しく光る青い尻尾、大人になると茶色になってしまうのです。
ほんのひと時しか見られないこの美しい色、見つけたら是非観察してみてくださいね。