トカゲは昔から人々の生活に寄り添い、そして表に出過ぎることなくひっそりと暮らしてきました。
特に日本のトカゲは体長も数センチから十数センチと小型でどちらかというとかわいい部類に属します。
トカゲは古い文献にも度々現れ、俳句などの季語では夏の終わり(晩夏)を意味します。
人々と適度な距離感を取りながらトカゲたちは穏やかに過ごしてきました。
そんなトカゲたちも今ではペットとして市民権を得てきました。
もともとトカゲは神秘的な生き物の象徴として古くから認知されおり、『気持ち悪い』というよりもどことなく他の生物とは違う「何か」を持った生き物だと思います。
その何かに迫ってみましょう!
トカゲと信仰
トカゲは昔から神の使いとしてヘビと共に神聖な生き物として人々に崇められていました。
そのため神社の境内でトカゲを見かけると神様に歓迎されている、神使いのトカゲに導かれているとされ縁起が良いこととして好まれていました。
トカゲは神使いであると同時に夢に現れる夢の象徴として考えられており、夢の中でトカゲを捕まえると夢の実現を意味し、またその逆でトカゲをとり逃がすと夢をつかみ損ねる暗示となるようです。
トカゲを御神体として崇める神社は日本にはありませんが、ヘビ、キツネ、鹿、サル、ウサギ、亀、イノシシなど動物を祭る神社は日本各地にあり、それぞれに縁結びや家内安全など得意分野があるようですね。
神社のトカゲ
先にも書きましたが、トカゲが神使いとして好まれると同時に少し疑問に思ったのが、トカゲの好む場所が湿り気があり直射日光が当たらない涼しげな場所なので、神社の境内にトカゲがいるのは至極当然のことだと思います。
基本的に境内は適当に木が生い茂り日陰があり、トカゲが好む湿気のある狭い場所(石畳の隙間など)がたくさんあるので特に神秘性は感じませんが…。
人によっては神の使いと感じられるようですね。
それは個人個人の信仰心が影響しているのかもしれません。
まとめ
トカゲはその性質上、神社にとても相性のいい生き物と言えます。
しかし、それと同時に神社信仰の日本において神秘的に扱われる背景もわかってきました。
爬虫類の中でも異彩を放つトカゲ…。
人々に夢を運び、そして幸運をもたらしてくれるのでしょうか?
信じるか信じないかはあなた次第!ですね。