カナヘビもトカゲなどと同じく、必要な時には自分の尻尾を切ってしまうことがあります。
これを自切(じせつ)といいます。
尻尾が切れる場面を目の当たりにするととても痛そうに感じられますが、カナヘビが自切するのにはそれなりの理由があります。
ここではカナヘビが尻尾を自ら尻尾を自切する意味やその時の痛みの有無についてご紹介しています。
カナヘビが尻尾を自切する意味は?
カナヘビが尻尾を自切する理由を簡単に説明すると、自分の尻尾をおとりにして敵から逃げるためです。
カナヘビが敵に襲われて尻尾を自切すると、その場に残された尻尾はしばらく生きているかのように動き回ります。
敵は自然と自分の近くにある尻尾の動きにくぎ付けになりますから、その間にカナヘビは敵から逃げられるというわけなのです。
このことから、カナヘビが尻尾を自切するのは、敵に襲われたりして生命の危機を感じたときに行なうことになります。
カナヘビの尻尾に痛みはあるの?
自切はカナヘビ自らが尻尾を切っているとはいえ、尻尾が切れるのですから痛みがあるのではないかと心配になりますね。
自切後のカナヘビの尻尾に痛みがあるのかどうか、本当のところは直接カナヘビに聞いてみなければわかりませんが、カナヘビの体の構造から推測すると痛みはあったとしてもとても軽い痛みなのではないかと思われます。
なぜなら、尻尾の自切は、あらかじめ切れてもいいように作られている部分で切断されるからです。
カナヘビの尻尾の骨には、骨のひとつごとにだつり節と呼ばれている特別な割れ目がはいっています。
カナヘビが尻尾を自切するときは、このだつり節で切り離します。
このようにカナヘビの尻尾はあらかじめ切れてもいいように作られていますから、自切するときに少しの痛みはあるかもしれませんがショッキングな見た目から連想されるような痛みは感じていないのではないでしょうか。
実際に、自切をした後も尻尾には出血もほとんどありません。
カナヘビの尻尾の自切は見た目はとても痛そうに思われますが、見た目ほどは痛みを感じていないようですから安心してくださいね。
まとめ
人の視点でみると少し心配になるカナヘビの自切ですが、カナヘビにとっては自然に体に備わった機能です。
大きな痛みはなさそうですから、あまり心配せずに見守ってあげましょう。