トカゲの目の異常により病気をしているかどうかを判断できる場合があります。
例えば、目が開いていない、光に反応しない、動く餌に反応しない、餌を取り逃がしてしまうことが多いなどです。
クル病
トカゲの目に影響を与える病気で、一番多いのがクル病です。
クル病になると、目の症状の他に手足の痙攣、歩き方がおかしい、円を描くように動き続ける、餌を食べないなどの症状も出ます。
原因は血液中のカルシウム不足です。
気が付かないまま進行すると取り返しがつかず、後遺症が残ることがあります。
トカゲは変温動物なので、暖かい時期に動かなくなることはほとんどありません。
脱皮がうまくいかない
トカゲは全身だけではなく、眼球も脱皮を行います。
脱皮がうまくいかず、目に残ったままだと、目が開かなくなり、見えづらくなります。
栄養失調
トカゲは与えられた餌に栄養の偏りがあると、栄養失調を起こし、目が見えづらくなることがあります。
例えば、人工的に作られたミルワールばかりを食べていると、そのような症状が出やすくなります。
できるだけ自然の餌も取り入れながら、バランスよく栄養を補給する様にしましょう。
呼吸器の感染症
トカゲは、鼻から目にかけて感染症を起こすことがあります。
目が開けられなくなり、悪化すると失明することがあります。
最悪の場合、口腔内に炎症を起こしたり、餌が食べられなくなり、体力がなくなって亡くなってしまったりする危険性があります。
また、トカゲの中には目から血を飛ばすものがいます。
これは敵を追い払うための噴射です。
病気によって血を出してしまっている訳ではないので、安心してください。
ちなみに目から血を飛ばすトカゲはサバクツノトカゲという名前です。
それぞれの病気の治療法や予防について
クル病
クル病は薬やカルシウムの補給、日光浴などで改善することができます。
脱皮がうまくいかない
皮が残っている可能性がある場合は、濡らした綿棒で優しく確認し、点眼を行うと改善されます。
呼吸器の感染症
洗眼や抗菌薬を使用することで治すことができるので、おかしいと思ったらできるだけ早く動物病院を受診するようにしてください。
まとめ
目が3つあったり、目から血を流したりするのは、トカゲが自然界を生き抜くために必要なことです。
しかし、目の症状には病気が隠されていたり、脱皮がうまくいっていなかったりしていることもあります。
トカゲにとって快適に過ごせるようにしてあげましょう。