最近、テレビ・雑誌・SNSなどで珍しい動物をペットとして個人が飼育している様子を度々目にします。
これらの影響からか、一般層でも犬や猫といったメジャーな動物からは少し離れた比較的珍しい動物を飼ってみたいと考える方も増えてきました。
このような背景の中で、人気を高めつつあるのが爬虫類の「トカゲ」です。
トカゲは体が丈夫であるということもあり、病院にお世話になることが少なく、手間がかかりにくい点であったり、意外にも人間に懐きやすいといった特徴からペットとして非常に飼いやすいということで、一般層からの需要が高まっているようなのです。
クル病について
トカゲを飼い始めた飼い主さんで「トカゲが足を引きずっている」という相談がよくあります。
この記事ではトカゲの足が動かなくなってしまう現象について記していこうと思います。
結果から言うと「クル病」と言う病気です。
クル病はトカゲがもっともかかりやすい病気と言われています。
原因はカルシウム不足によって骨が変形症状を起こしてしまうことにあります。
初期症状としては、手足が痙攣・動かなくて引きずっている、コオロギなどの餌を逃してしまう、太陽が当たっている以外の場所でも上を向くなどといった症状が見受けられるようになります。
初期症状と応急処置
クル病の可能性がある初期症状が見受けられた場合には、個人での対応は難しいので速やかに病院にかかるようにしてください。
体が麻痺してしまっている場合もあるので優しく運んであげてください。
すぐに病院にかかることが難しいという場合は、日光浴をさせてあげてください。
体にビタミンを蓄えることで応急処置になります。
また、カルシウム剤を溶かした水をスポイトで与えたり、ビタミン剤や野菜の絞り汁などを与えるのも良いでしょう。
早めに病院にかからないと後遺症が残ってしまうリスクが高まるので、なるべく早く病院に連れていってあげてください。
まとめ
トカゲは珍しい動物であるだけに、馴染みのない現象に見舞われることも少なくありません。
今回紹介したクル病に関してはトカゲが最もかかりやすい病気であり、後遺症などにも繋がってしまうと言う恐ろしいものです。
このような病気に対して冷静に対処していくためにも、飼い主さんが正しい知識をつけておく必要があります。