数多く居る爬虫類の中でも、特に人気なのがヒョウモントカゲモドキです。
英名の「レオパードゲッコー」を略し、「レオパ」とも呼ばれている種類でもあります。
可愛らしい顔つきと牙や爪などがなく、手乗りさせても怪我をする心配のないことなどから、この種類を飼っている人も多いと言われています。
そんなヒョウモントカゲモドキを繁殖させる時、果たしてどのような組み合わせが良いのでしょうか。
彼らには多くの個体が居ます。
その組み合わせ次第で、様々な色のレオパが誕生するのですが、どの組み合わせだとどのような個体ができるのか、分からないという人も多いと思います。
ここでは、レオパの繁殖の組み合わせについて書いていきます。
ヒョウモントカゲモドキの繁殖について。遺伝的に組み合わせを見る
遺伝と言えば、「メンデルの法則」が基本となります。
遺伝子はオスとメスの両方から半分ずつ受け継いで子供が生まれます。
つまり交配によって生まれる個体の色を判断するには、両親から発生する組み合わせを列挙すれば良いのです。
しかし「組み合わせを列挙しろと言われても分からん」という方も居ると思います。
ならば、こう考えましょう。
「一つの遺伝子を持っている個体と、二つの遺伝子を持っている個体だと、どちらが遺伝する可能性が高いか」と。
例えばブレイジングブリザードという個体が居ます。
この個体はアルビノの遺伝子と、ブリザードの遺伝子を持っています。
遺伝子は半分ずつ受け継ぎますので、二種類の遺伝子がある場合、これが二つに分離します。
一方をマックスノーだと仮定しますと、こちらはマックスノーの遺伝子しかないので、マックスノー遺伝子が二つに分かれて子へと受け継がれます。
この個体は遺伝子の種類が一つだけなので、受け継がれる場合とそうでない場合とがあります。
対してブレイジングブリザードは、二種類の遺伝子があるため、そのうちどちらかが分離して必ず受け継がれることになります。
つまり二種類の遺伝子を持った個体の特徴は、継承される可能性が高いと言えます。
一種類の遺伝子しかない場合は、二分の一でどちらかの特徴が反映されます。
後は、これを図式化すれば簡単に列挙できます。
まとめ
以上が、遺伝的に見た組み合わせの概説です。
しかし、絵の具を合わせるように飼い主が個体の色を決定しようとするのではなく、何よりも彼らが無事に生まれてくることを第一に考えることが、大事なのではないでしょうか。