代表的なトカゲの口の病気としてマウスロットが挙げられます。
口を半開きにしたままだったり、チーズ状の膿を見つけたりした場合は、マウスロットを疑ってください。
マウスロットは感染症の口内炎であり、この病気になると食欲がなくなり、次第に痩せていくのが特徴として挙げられます。
主な原因は、不衛生な環境での長期間飼育です。
不衛生な環境で長時間飼育されることでトカゲの免疫力が低下し、細菌が口内で繁殖するとマウスロットになる場合があります。
普段からピンセットで餌を与えている場合では、トカゲが勢いよく食べて口腔内を傷つけることで発症することがたまにありますが、衛生環境が良ければ、少し口腔内に傷ができても自然に治ります。
また、ペットショップの環境が悪く、感染している個体を連れてきてしまう場合もあります。
治療法はまずは傷口の消毒や口腔内の洗浄、膿の除去を行います。
必要であれば抗菌薬の投与を行います。
マウスロットの治療は飼い主だけで治療するには限界があるので、もし症状が現れたら早めに動物病院に受診するようにしてください。
トカゲのような体が小さい動物の病気は、進行が早くて対処が遅れると手遅れになる可能性があります。
口内炎だからといって放置をしてしまうと重症化して、最悪亡くなってしまうので、できるだけ早く治療してもらうのが重要です。
また、複数で飼育している場合は、隔離して他の個体に感染させないようにしましょう。
嘔吐したら?
マウスロットとは別に口が絡む病気としては嘔吐が挙げられます。
嘔吐した後に拒食となることがあります。
体格に合わずに餌が大きかったり、冷凍の餌の解凍が中途半端であったり、消化に必要な体温に達していなかったりすることが原因です。
対処法としては無理に大きい餌を与えないことです。
吐き戻してしまうと、胃腸が荒れるので数日間は餌を食べなくなってしまいます。
また、明らかに温度不足である場合は、しっかり保温をしてあげることも重要です。
まとめ
マウスロットは飼育環境によって起こり、飼い主の不手際によって起こることが多い病気であるので、日頃から健康な個体でいられるように世話をするようにしましょう。
また、新しくトカゲを購入する際には、マウスロットの症状が出ていないかどうかをチェックして購入した方がいいと思います。
嘔吐に関してはトカゲの体力の消耗が激しいので、できるだけ餌は小さくして食べやすくしてあげる工夫をしてあげるといいでしょう。