ヒョウモントカゲモドキの繁殖は意外と簡単だと言われていますが、卵が生まれたらどうすればいいのでしょうか?

卵の孵化のさせ方を見て行きましょう。

ヒョウモントカゲモドキの性別は温度で産み分けられる?

ヒョウモントカゲモドキが一度に卵を産む数は、ほぼ例外なく2個産みます

卵は直径3cmくらいで、殻の色は白と黒のまだら模様です

殻は柔らかく成長すると卵が大きくなっていきます。

ヒョウモントカゲモドキは他の多くの爬虫類同様、孵卵温度で性別が決定するTSD(Temperature-dependent Sex Determination)温度依存性決定ですので、ある程度温度による性別の産み分けが可能となります

気温が28℃以下はメス、30℃メス7割オス3割、30.5℃~31℃メス5割オス5割、32℃ほぼオス、34℃以上ほぼメスのようになります

ほとんどの温度帯でメスが誕生するようになっているのは、子孫を残すためにメスが多い方が都合が良いからと考えられます。

飼育下でヒョウモントカゲモドキが産卵したら、そのまま放置しておくと孵化率が下がってしまうので、ケージから取り出すようにします

この時に卵は上下逆さにならないように取り出します。

爬虫類の卵の多くは産卵されて間もなく上下が決まります。

鶏卵に見られる卵黄と殻の内側部分をつないで卵黄の位置がずれないようにするカラザが無いため卵黄がずれると卵の中で発育が停止してしまう恐れがあるので、ヒョウモントカゲモドキが産卵したらすぐにどちらが上かわかるようにマジック等で印をつけておくと良いでしょう。

取り出した卵はプリンカップなどのトレイにバーミキュライト等を入れ水分を含ませてから並べておきます。

専用の孵卵材が市販されているのでそれを使用しても良いでしょう。

トレイには蓋をして温度は25℃~30℃、湿度は80%~90%になるように維持します

温度と湿度に気をつけていれば卵が発育しないということは無いようです。

気温の変化の激しいところには置かず、しっかり温度湿度管理を徹底します。

孵化までは1ヶ月~2ヶ月です

高めの温度で孵卵している方が早めに孵化する傾向がありますが、これも個体差があるようなので一概には言えないのだそうです。

孵卵中に大きく凹んでしまったり、色が変わってしまった卵は、発育が途中で終わってしまった可能性が高いので、時期を見て破棄します

卵の殻にカビが生えることがありますが、これは卵の発育と無関係の場合があるのでカビが生えたらテッシュ等で軽く拭き取ってあげます。

順調に卵が育つと産卵直後よりも大きくなり孵化近くになると張りが出てふっくらします。

孵化直前になると卵の表面に水滴が付いたようになり、薄い切れ目が入ります

これは内部から幼体が殻を破っているためで、幼体が自力で卵の外に出てくるまで手を触れてはいけません

手を差し伸べてあげたくなりますが、へその部分につながっている卵黄を体内に吸収しながら外へ出て来るので、無理に人の力で出してしまうと上手く卵黄を吸収できなくなることがあります。

初めて卵を産む子は初卵が無精卵になりやすい傾向があります。

無精卵は通常の卵より黄色みがあり、一回りほど小さいので、2つとも無精卵でなければすぐにわかります。

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まとめ

ヒョウモントカゲモドキの繁殖は意外とハードルが低いかもしれませんが、ヒョウモントカゲモドキ任せにはできないということもわかりました。

飼育下での繁殖なら手を貸してあげて可愛い子孫を残させてあげたいですね。

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