トカゲなどの爬虫類は皮下に腫瘍を作ることが多くあります。
原因は不適切な温度や湿度、光線、餌、あるいは不適切な飼育面積や併発症のようなストレスが重なって、平常の宿主と寄生虫との関係を壊し、その結果活動減退や体重減少、食欲不振などを起こすことがあります。
腫瘍は進行すると外科的に摘出するしか完治することはないといわれています。
腫瘍の原因ともなっているダニなどの外部寄生虫は、それ自体は一種の皮膚病と言ってもいいでしょう。
ダニがつくと、腫瘍の可能性だけでなく、トカゲにとっても多大なストレスになります。
ダニを確認したらまずはケージ内のすべてに処置が必要になります。
床材はすべて交換し、ケージ、シェルター、水入れなどの消毒を何回も繰り返す必要があります。
生体についているダニは一匹ずつピンセットで取り除いたり、温浴をして身体から離したりすることもあります。
症状と対処法は?
一般に寄生虫は宿主が亡くなると自分も生きられないため、寄生虫による寄生虫病は症状が穏やかといわれていますが、生体が体調を崩したときなどには食欲不振、軟便、下痢に始まり腸が詰まることもあり、最悪亡くなってしまう場合もあります。
寄生虫には糞の中に目で見えるものから顕微鏡でないと確認できないものもあるので、病院に糞を持ち込んで検査をしてもらう必要があります。
駆虫薬も種類によって違うので、病院で処方してもらう必要があります。
口からの寄生虫感染は?
トカゲが餌を食べているのに、痩せていく様子が見られたら、クリプトスポリジウム感染を疑いましょう。
クリプトスポリジウムによって起こしていく症状によって、トカゲは衰弱していき、最後は亡くなっていくことがあります。
クリプトスポリジウムに感染した爬虫類から、糞や水を媒介して感染します。
しかし、そこら中にいる寄生虫ではないので、長期間飼育している個体がいきなり発症することはありません。
主な症状としては、口の中から消化管に入ることによって下痢や嘔吐、体重減少を起こします。
まとめ
寄生虫感染は衛生面で気を付けて入れば簡単にかかる病気ではありません。
日頃からの世話を怠らないようにすることが重要であると考えられます。