飼育するのは難しいとされているニホントカゲですが、人気のある種類には間違いありません。
ペットショップにもなかなか販売されているところも少なく、年々ニホントカゲの個数は減少していると言われているため、自分で飼育したいという人たちは野生のニホントカゲを捕まえるという人がほとんどです。
仮にペットショップで販売されている場合は、成体なのか幼体なのかは記載されているかもしれませんが、偶然にも草むらや岩陰で見つけることが出来た場合、その個体が幼体なのか成体なのか見分けることができますか?
今回はニホントカゲの幼体と成体の違いなどを紹介します。
成体と幼体の違いは?
ニホントカゲはトカゲの種類の中でも中程度のサイズで頭から胴体の長さが孵化した幼体の場合は30mm程度、成体は200mm程度までで脱皮を繰り返しながら大きくなると言われています。
幼体は胴体から頭部の背面と外側は黒地に白から黄色の縦線模様をしており、尻尾は鮮やかな青をしています。
成体の背面はオリーブ色から茶褐色で体側になると黒褐色になり、幼体に比べると胴体も尻尾もほぼ同じで地味な色になります。
なぜ、幼体の頃だけが鮮やかな青い尻尾をしているかというと、ニホントカゲは敏捷性に優れていて天敵を撒けるのですがスタミナがすぐ切れてしまうのでまた他の天敵に狙われ、捕まってしまうということもあります。
そこで、自切りといって天敵に狙われた際、自らの尻尾を囮として切り落とすことができます。
特にこの鮮やかな青い尻尾は天敵の目に入りやすく、狙われやすいです。
もしも天敵に狙われたとしても尻尾を自切りすればニホントカゲの幼体は生き延びることができ成体まで成長することができれば自分の子孫を残すことだってできます。
もちろん、成体になっても天敵に襲われる可能性はありますので、尻尾は何度か再生できるようになっており年齢を重ねるにつれて尻尾の再生スピードは落ちていきます。
最後に幼体から成体になるまでの期間ですが、オスで約2年、メスで2~3年ほどかかると言われています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
鮮やかな青い尻尾は幼体時期の貴重な時期だとわかりましたね。
成長過程を観察していくのも楽しみの1つとなっていくのではないでしょうか。