なんの知識もなく、初めて目にしたら腰を抜かさんばかりに驚く事でしょう。
なんと、目から1メートルも血を飛ばすトカゲがいます。
血を飛ばす原因
トカゲはみんな血を飛ばす訳ではありません。
血を流し飛ばすツワモノの名はサバクツノトカゲといいます。
サイズは6cm〜15cmで、遠目には亀のように見える厚みのある丸い体型をしています。
目から血を噴射する理由は、敵を追い払うためですが、実はこの血液は武器でもあります。
敵が嫌う成分が含まれているのです。
1メートルも飛ぶ血ですが、血に似た体液ではなく、まさに生命を維持する血液ですから驚きです。
命の源である血液を体内に流れる血液の1/3も飛ばしてしまうのです。
たいていの敵は、ひるむか逃げ出してしまいます。
サバクツノトカゲはその隙に一目散に姿をくらまします。
必殺技は命がけ
生息地はアメリカ北西部で、主食はアリと少しだけ植物です。
攻撃方法は決死の血飛ばしの他に、体を膨らませて威嚇、鳴きわめく、噛み付く、頭を振るなど地味な攻撃をしてきます。
体は全身トゲのような突起で覆われていますから、護りは万全です。
血飛ばし攻撃は命がけですから、なかなか見ることはできません。
砂漠に暮らすオオカミやコヨーテに襲われて、いよいよ絶体絶命の窮地に追い込まれると、血を飛ばします。
アリからのなんらかの成分からオオカミやコヨーテが嫌う成分を作りだすなんて、まさに生き物の神秘ですね。
飼育中に襲われる危険があるとは思えませんので、必殺技は封印ですね。
飼育方法
ひとつの飼育箱で単体で飼育します。
砂は細かい珊瑚が適しています。
水は容器に入れて置きますが、飲まないで脱水症状を起こすことがあります。
霧吹きで壁に水をかけるか、水を張って使う素焼きのシェルターを用意してあげるといいですね。
温度管理は十分にして下さい。
昼間は26度、夜は20度が適温です。
餌は、コウロギです。
月に60匹ほど必要になります。たまにリンゴや野菜を与えます。
まとめ
トカゲは爬虫類の中でも飼いやすいとされていますが、サバクツノトカゲはデリケートであまり長生きさせることが難しいのです。
しっかり手をかけて上手に飼育して下さい。