アメリカ南西部の砂漠にはチャワクラという中型のトカゲが暮らしていますが、このトカゲも他のトカゲと同じように、熱いときには犬と同じように「ハァハァ」と息をして体の水分を蒸発させて体温を下げています。

しかし、水が少ない砂漠では普通の生き物ではすぐに脱水状態になってしまいます。

チャワクラは水分不足を補うために腹部の側面に「液嚢」と呼ばれる器官をもち、雨が降った時などに、そこへ水分を保管しておくことができます

また、鼻には「塩類腺」という器官があり、水分の少ない状況では余分な塩分を体外に排出し、体内に含まれるナトリウムイオンやカリウムイオンなどの塩分の割合を正常に維持することができます。

チャワクラは、体温の上昇を防ぎつつ、水分補給ができる器官を体内に持っているのです。

砂漠で生息できるトカゲの主な種類

砂漠で生きていくためには、チャワクラのような水分や塩分不足にならないために「液嚢」や「塩類腺」といった器官をもっておく必要があります

アフリカ大陸北部のサハラ砂漠に生息しているサバクトゲオアガマはトゲトゲの尾をもった中型のトカゲです。

他に砂の中に身を潜める毒蛇であるサハラツノクサリヘビがいます。

オーストラリアにはモロクトカゲ、トゲオオオトカゲ等がいます。

北アメリカ大陸西部にはサバクツノトカゲがいます。

アフリカ大陸南部のナミブ砂漠にはアンチエタヒラタカナヘビ、ナマクアカメレオン、ミズカキヤモリ、ナマクアヒメアダーがいます。

アンチエタヒラタカナヘビは暑さを凌ぐために足を交互に上げ下げする姿が有名であり、映像作品で取り上げられたことがあります。

ナマクアカメレオンはカメレオンとしては砂漠にすむことや素早く動くことは他にはいません。

ミズカキヤモリは全身が半透明のヤモリです。

ナマクアヒメアダーはナミブ砂漠に棲む世界最小の毒蛇です。

北アメリカ大陸南西部にはヨコバイガラガラヘビが棲み、その他のガラガラヘビ属も砂漠に棲む種が多くいます。

北アメリカ大陸南部には夜行性のヘビであるサバクナメラがいます。

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まとめ

普段飼育するようなトカゲでは適切な気温や湿度を守って飼いますが、このように乾燥した地域でも生息できるトカゲもいるということは興味深いですね。

他の動物でも調べてみると面白いと思います。

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