カナヘビの尻尾が切れても動いているというのは有名ですね。
普通に考えると、体から切れた部分が切れた後も動き続けるのはとても不思議な光景です。
カナヘビの尻尾が切れても動くのはなぜなのでしょうか?
そして、それはどのような仕組みにより起こっているのでしょうか?
ここでその不思議のメカニズムについてご紹介してみたいと思います。
カナヘビの尻尾は切れてもなぜ動く?
カナヘビの尻尾が切れても動いてるのは、尻尾が切断されても尻尾の中に通っている神経が生きているためです。
そのため、体と切り離されていても激しく動き回ります。
ただ、この尻尾の神経はいつまでも生きているというわけではなく、時間の経過とともに血流が悪くなってくると動かなくなります。
どれぐらいの間尻尾が動いているのかというと、なんとカナヘビの尻尾は切断されて10分程度も動くということなのです。
切れた尻尾が動き回る様子を観察できる機会はなかなか貴重ですから、もし目にすることがあればしばらく観察してみるといいかもしれませんね。
ちなみに、この現象はイカの足が切られても動いているのと同じです。
また、尻尾が切れた後も動く様子はとても衝撃的でビックリするものですが、カナヘビの尻尾を切る目的からみると、これはカナヘビが生き延びるために欠かせないワザになります。
なぜなら、カナヘビが尻尾を切るのは、敵に襲われたりして逃げるために行なうものだからです。
そのため、切れた尻尾は派手に動き回ってくれる方がカナヘビにとっても助かるのです。
激しく動き回る尻尾の様子はビックリしますが、もし尻尾が切断された後に静かに横たわっているだけではカナヘビは敵の注意をそらすことができずに逃げられないということにもなります。
切れた後も激しく動く尻尾は、カナヘビに神様が与えてくれた身を守るためのお守りだともいえそうです。
まとめ
切れた尻尾が動き回る様子は不思議ですが、この動き回ることにも理由があり、カナヘビが生きていくためには欠かせない仕組みになります。
生き物の体の仕組みには全く無駄がないのがすごいですね。
カナヘビを観察してみると色々な気づきがあるかもしれません。