トカゲは多様性を秘めた魅力的な生き物です。

歴史的にトカゲが人間の生活に登場するのも古くからあり、身近な存在だったのは間違いないようです。

トカゲの表記の由来は漢字で書くと蜥蜴と書きパソコンで「とかげ」で変換すると基本的に蜥蜴が出てきます。

文献を読んでいくとトカゲに関する表記はまだあり「戸陰」(戸の陰など暗くて狭い場所を好むから?)や「敏駆」(すばしっこく走る由来?)など呼び名も多く存在しています。

そんなトカゲですが、つぶらな瞳や、じっとして動かない凛々しさもあり飼っていて本当に飽きませんね!

今後も目が離せない生き物です。

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トカゲの舌の秘密

ヘビのようにトカゲも舌をチロチロと出して何やらあたりを物色しているように感じますが…。

基本的に舌を出すトカゲは種類が決まっており、オオトカゲ目下などは常に舌をだしています

では、なぜ舌を出し続けているのでしょうか?

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ヤコブソン器官(鋤鼻器)じょびき

トカゲも所属する爬虫類有鱗目では臭いを感知する感覚器官に、鋤鼻器(じょびき)『ヤコブソン器官』というものがあります

ヤコブソン器官は、上顎の中央からやや奥に位置し鼻腔と連携しています

トカゲが出した舌先に空中に浮遊する臭い成分を絡めとらせ、それを口腔内のヤコブソン器官に運び臭い成分を分析させるという仕組みです。

まるで象さんが鼻を器用に使って、口に食べ物や水分を運ぶ動作をイメージしていただけると分かりやすいと思います。

トカゲは常に舌を出すことによって周りの臭いを嗅ぎ分け状況を把握しているのです

臭いにより外敵の侵入をいち早く察知したり、餌となる昆虫や小動物の認知を助けます。

舌が二股に分かれていることからも、臭いを立体的に捉え対象物の移動速度なども検知できるようです

オオトカゲなどは捕食する対象が小さな哺乳類などの動きがあるものが多いため、この器官が退化せず残っているのでは?と考えられています。

まとめ

トカゲの感覚器官である『ヤコブソン器官』って不思議ですね。

トカゲは進化の過程においてその不思議な感覚器官を捨てていったものもいます。

有隣目の間ではやはりヘビがその器官を発達させており、それぞれが独自の進化をとげています。

知れば知るほどトカゲの生態は神秘的で興味深いですね。

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