紫外線を必要としないトカゲの代表的なものにヒョウモントカゲモドキがあります。
ヒョウモントカゲモドキは一般的なトカゲとは違い、夜行性であるため他の爬虫類とは異なり強い紫外線などは必要ありません。
昼はだらーっと脱力して寝ていて、夜になると活発に動き出します。
そのため、他の昼行性のトカゲと違い、飼う際には夜間用の保温ライトが必要になります。
紫外線がいらないトカゲの種類は?
紫外線が必要ないトカゲは主に夜行性です。
一般的にヤモリは夜行性であるといわれています。
種類としてはヒョウモントカゲモドキの他にオビトカゲモドキヤモリの仲間や、ヘビの仲間のコーンスネーク、また、なかなか見ることができないタカチホヘビやシロマダラも夜行性であるので、生息に紫外線が必要ありません。
夜行性のトカゲを飼うことのメリットは?
昼行性のトカゲは毎日適度な紫外線を浴びないと、ビタミンDの合成ができずにカルシウム不足になりやすくなります。
クル病になりやすいため、骨がもろくなったり骨折しやすくなったりしますが、それに対して夜行性のトカゲは比較的カルシウム不足になりにくく、骨折の危険性は少し下がります。
そのため、一般的に飼育が簡単であり、トカゲの飼育の初心者に人気があります。
また、これらの夜行性の爬虫類には、昼行性では見ることができない色の照明(ナイトライト)などを利用して、部屋の照明を落とした中で彼らを観察し、一日の仕事で疲れ切った心を癒してくれるひとときを与えてくれます。
夜行性は飼育が簡単であることに加え、その種の生態を理解し、きちんと基本を守り愛情をもって飼育すれば比較的繁殖も難しくありません。
繁殖前に十分に栄養のある餌を与え、季節の変化を再現し、メスに十分なカルシウムを与えるといったことを注意してあげれば繁殖もうまくいくと思われます。
まとめ
トカゲの飼育には紫外線に当てるために適度な日光浴をさせる必要がある個体が多いですが、夜行性のトカゲにはそれが必要ありません。
初心者がトカゲの飼育に慣れるには、まずは今回紹介したヒョウモントカゲモドキのような夜行性のトカゲを飼ってみるのがいいかもしれません。