ヒョウモントカゲモドキの産卵は、メスが抱卵した段階で準備を行います。
産卵の準備(産卵床の準備)や孵卵床の準備が必要です。
ヒョウモントカゲモドキの卵の管理について
ヒョウモントカゲモドキの産卵を迎えたら、いよいよ孵化するまで卵のお世話をします。
産み落とされた卵は、卵の上にマジックで印を付けます。
この印をつけておくと上下が万が一逆さまになっても区別することができます。
ヒョウモントカゲモドキの卵は胚ができるまでは上下が逆さまでも大丈夫ですが、胚ができてから上下が逆さまだと孵化しません。
孵化率を上げるのであれば印をつけることをおすすめします。
印をつけた卵は孵卵床で孵化を待ちます。
孵卵床はタッパーやプリンカップ等の容器に、床材を敷き、湿らせることで湿度を保ちます。
この時、床材を湿らせることでカビが発生することがあるので、孵化するまでの間毎日こまめに観察しましょう。
また、湿気が足りないと卵が乾燥するので床材の湿気が足りない場合は霧吹きにて濡らします。
霧吹きを使う際は、卵になるべく水滴がかからないように注意しましょう。
温度について
ヒョウモントカゲモドキの卵は、孵化するまでの温度で雌雄をコントロールすることができます。
これをTSD(温度依存性決定)といい、孵化の適温の間で性別が決まります。
28℃以下ではほぼメス、30℃では7割がメス、30.5~31℃ではメス5割オス5割、32℃ではほぼオス、34℃ではほぼメス、となるようです。
オスを誕生させる条件が結構厳しいですが、自然界ではメスが多い方が有利なのでしょうか。
ともあれ、あまり高い温度だと奇形も生まれやすくなってしまうので、30℃前後で孵化を待つのが妥当なようです。
湿度について
ヒョウモントカゲモドキの孵化には、温度と湿度の管理がとても大切です。
室内ではあまり天候に左右されないようなところでの管理が条件となります。
孵卵床は床材に黒土や水ゴケ、ハッチライト(孵卵用の専用床材)が多く使われます。
ヒョウモントカゲモドキの孵卵床の湿度は80~90%ぐらいに保っておく必要があるので、床材はカビや雑菌に強いものを選びたいものです。
ハッチライトは孵卵専用に開発された床材なので、カビにくく湿度管理もしやすいのですが、高価なものになるので悩みどころです。
まとめ
ヒョウモントカゲモドキ卵の孵化には、様々な条件をクリアしてようやくベビーを迎え入れることができるのですね。
なので、孵化させたからには責任を飼育しなければなりません。
ヒョウモントカゲモドキを繁殖させるときは、ぜひとも計画的に行いたいものです。