トカゲは4000種を超える爬虫類界最大の派閥です!
しかし、その陰で絶滅し、この世には存在しない悲しい運命をたどる種がいた事も事実です。
反面、トカゲは最近も続々と新たに新種が発見され図鑑に登録される種も存在します。
まだまだ奥が深いトカゲですが、沖縄にも希少性の高いトカゲが存在します。
クロイワトカゲモドキ
全長15~18センチメートル。
体長6.5~8.5センチメートル。
体色は黒や濃い褐色で、ゴールドやピンク色などの縦か横のストライプが入っています。
尾に3~5本の白い横縞が入るが、自切による再生尾では全体的に不規則な白色斑が入ります。
背面に斑点が点在し、背中の中心線上に縦縞が入ります。
風貌はスリムでネコ科のイメージを思わせるところがあり、どことなく凛々しい印象を受けます。
トカゲ界ではかなりのイケメンにカテゴライズされ人気があるのもうなずける。
山地の広葉樹林やその近辺にある石灰洞などに生息しています。
主に地表を行動のメインとし基本的に夜行性。
昼間は倒木の下や石の下や洞窟で過ごしています。
食性は動物性食で、昆虫、クモ、ミミズなどを食べます。
繁殖は卵生で5~8月に1回に2個の卵を年に2~3回に分けて産卵します。
記念物としてのクロイワトカゲモドキ
クロイワトカゲモドキは沖縄県の天然記念物(昭和53年・1978年)ならびに国内希少野生動植物種(平成27年・2015年)に指定されており、捕獲・飼育はもちろん、触れたりすることも禁止されています。
もともと個体数は多くなかったのですが、生息地(沖縄県南部)の開発による環境破壊や外来種(ノイヌ、ノネコ、マングース、ニホンイタチ)などによる補食で減少しました。
さらに追い打ちをかけるようにアメリカの密猟者などが1990年代に希少性が上がったクロイワトカゲモドキに目をつけ販売目的で乱獲した(のちに摘発される)のがきっかけでその生息数を減らしていきました。
一時は本当に絶滅の瀬戸際まできたクロイワトカゲモドキですが、現在は保護対象として厳重に管理されています。
沖縄のジャングルに行けばクロイワトカゲモドキに会えるかもしれませんが、決して安易な気持ちで触れたり捕獲しようと思わないでください!
大変なことになります(警察沙汰)
まとめ
一時は絶滅の危機に瀕し、この世から姿を消すかもしれなかったクロイワトカゲモドキ。
関係者の尽力もあり絶滅を免れましたが、まだまだ個体数も少なく希少性の高いレアな種といえるでしょう!
環境破壊によって棲み処を失い絶滅の危機に瀕してしまう種族は世界中にいます。
私たち人間はそれらの動植物と共存する道を歩まねばなりません。
そして無関心ではいられません!
今後は地球環境についてさらに深く考える時期が来たのかもしれませんね。