ニホントカゲの成体と幼体とでは体の色や模様が違います。

つまり、幼体から成体に成長する中で体の色や模様が変化するということです。

いったいなぜニホントカゲの体の色や模様が変わってしまうのでしょうか。

この記事では、なぜニホントカゲの幼体と成体とでは、色や模様が変わるのかを紹介します。

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なぜニホントカゲの幼体と成体で色と模様が変わるのか?

ニホントカゲは、他のトカゲと比べても全身に光沢があります

ニホントカゲの成体の体の特徴は、光沢のある銅色や光沢のある褐色の模様をしています。

一方、幼体の体の色は、光沢のある黒地に、5本線の褐色の模様があり特徴的なのは尻尾が青いことです

コバルトブルーの色をしているのが目立ちます。

尻尾が青いのは幼体だけです。

なので、生体と幼体の見分け方では、尻尾の色でわかります。

成体と幼体の色や模様が異なることから、別々のトカゲと思われる場合も多いです。

なぜ、生体と幼体とで体の色が異なるのかは身を守ることに理由がありそうです。

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より目立つ色で天敵の注意を引き付けている?

トカゲは、外敵に襲われたときは、自分の尻尾を切り離して、その切り離した尻尾に外敵が気を取られているうちに安全な場所に逃げる話は有名ですよね。

これは、逃げ切る可能性を高めるために、自分が捕食されるのを回避するための行動と言われています。

専門的な用語では「自切」という言葉が使われています。

切り離した尻尾は、しばらくウネウネと動くのでおとりの役目をしっかり果たすわけです。

もちろん幼体も天敵に遭遇すれば同じ行動をしますが、幼体のうちは、まだ動きが鈍く外敵から逃げる切る力は弱いです。

その為、自分よりもより目立つ青い尻尾で外敵の注意を十分に引き付けて、逃げ去る確率を高めていると考えられているようです

特に、天敵となる鳥は、赤・緑・青・透明などの色を見分けるのが得意で、獲物を探す時には青い目が目につきやすいといわれています。

それを考えると青い尻尾はよりおとりとして目立たせているのでは?ということなんですね。

実は、ニホントカゲの幼体以外にも、尻尾が青いトカゲもいます。

伊豆半島や伊豆諸島に分布しているオカダトカゲや、沖縄や離島に生息するイシガキトカゲやオキナワトカゲ、キシノウエトカゲなどです

どのトカゲもニホントカゲの幼体と同じく尻尾が青いです。

さらに、成体になっても尻尾が青いままのトカゲも存在します。

まとめ

青い尻尾の理由は明確にわかっていることでわかりませんが、自然界のルールを考えるとなるほどと思いますよね。

では、この記事のポイントをまとめました。

・成体は、光沢のある銅色や光沢のある褐色の模様

・幼体は、光沢のある黒地に、5本線の褐色の模様と青い尻尾

・尻尾が青いのは、尻尾を切り離したときにより外敵の注意をひくため

ニホントカゲの幼体のきれいな青い尻尾が、成体になるとなくなってしまうのが残念ですよね。

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