カナヘビはとても大人しく、山や草むらでも遭遇する可能性が高く、ペットショップでも手頃な価格で販売されているので、飼育をしてみたいと考える人が増えています。

しかし、ペットとしての認知度はまだ低く、その飼育については知られていないのが事実です。

そこでカナヘビの飼育方法についてご紹介しましょう。

そして寿命についても説明しますので、飼育をしたい方は参考にしてみて下さい。

カナヘビ 冬眠 飼育方法

カナヘビの飼育の準備

カナヘビを飼育する場合に必要になるのはケージ、床材、水場、紫外線ライトで、これは必須となるものです

ただし、紫外線ライトは熱を持ってケージ内が暑くなるので、バスキングライトという熱を伴わないライトと併用するといいでしょう。

カナヘビは骨や歯を形成するためにカルシウムを吸収する効果の高いビタミンDを体内で生成できないので、このビタミンDを摂取するために日光浴をよく行うので、紫外線ライトは絶対に用意してあげて下さい

床材は自然の土を利用してもいいのですが、その土の中には大量の細菌や微生物がいるので、電子レンジなどで熱処理をしてから使用するようにして下さい。

カナヘビは爬虫類なのでヘビのように冬眠を行います。

冬眠を行おうとすると餌を溜め込むために大量に食べるようになってくるので、秋になって餌を多く食べるようになったらヒーターを使ってケージ内部を温めてあげれば冬眠は行いません。

他には木片を入れてあげるといいのでしょう。

ただしカナヘビはよく脱走するので、この木片を使ってケージから出て行かないように、蓋はメッシュのように空気が通りながらカナヘビがケージから出て行かないものを使用して下さい。

カナヘビの寿命に影響する冬眠

冬眠はカナヘビの寿命に大きく影響しています。

野生のカナヘビが冬眠するのは餌が冬場は乏しいということと、爬虫類は変温動物で体温が低下すると動けなくなるという二つの理由からです

しかし、飼育されていたらこの餌と温度の問題が解決できるので、個体によっては冬眠を行いません。

では、冬眠はさせるのとさせないのでは、どちらが寿命に良い影響を与えるのでしょうか。

結論から言うと、その状況によるとしか答えられません。

何とも中途半端な答えですが、これは飼育を行っている飼い主さんの飼育法で大きく左右されるからです。

冬眠をしないと個体が持っている生活サイクルが乱れるので寿命が短くなるという意見もありますが、実はこの冬眠というのはカナヘビの生命を危険に晒している行為でもあるのです。

冬眠といっても生体機能は動いているので、栄養補給を行わないといけません。

そのために冬に入る前には大量に餌を捕食するのですが、その量や栄養状態が良くなければ冬眠中に寿命が尽きるケースも出て来るのです。

冬眠をしないで飼い主さんがその分の栄養を考えて餌を与えていれば寿命は延びますが、その栄養状態が不完全になれば衰弱してしまいますので、冬眠を行う方がいいという考え方もできるわけです。

唯一の明解な答えとしては、孵化して一年目の冬眠はとても危険なので行わない方がいいということだけです。

それ以降については、飼い主さんの判断と飼育方法で大きく違って来るというのだけは知っておいて下さい。

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カナヘビの平均寿命

野生のカナヘビの平均寿命は4~5年が一般的で

しかし、これは天敵からの攻撃が大きく影響しているので、実際はもっと長いでしょう。

飼育しているカナヘビは平均すると7年以上は生息していて、長くなれば10年を超える個体もいます。

これは当然であり、飼育をしていれば餌と天敵に襲われる心配がないからです。

カナヘビの飼育でとても重要になるのは、乾燥を防ぐことと日光浴を頻繁にさせてあげるということです

カナヘビは大量に水を飲むので水は必要ですが、それ以外に脱皮を行う際に十分な湿気がないと皮が途中で脱げなくなってしまい、とても危険な状態になってしまうからです。

カナヘビが日光浴をするのは体を温めるという理由はもちろんですが、前に述べたように紫外線からビタミンDを生成するためでもあります。

昼間に留守がちな飼い主さんは、この紫外線ライトを使ってカナヘビに紫外線を与えてあげて下さい。

まとめ

カナヘビは予想よりも長い寿命を持っています。

飼育を上手に行えば、寿命を延ばしていくのは決して難しいことではありません。

飼育法があまり広く知られていないのですから、飼育を行おうとするのであればちゃんとした知識を習得しておくことが重要になってきます。

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