カナヘビは意外に人に慣れてくれる動物であり、割と身近に遭遇することもあって飼育をしている人が増えています。
しかし、犬や猫といったポピュラーな動物ではないので、その飼育の方法についてはよく知られていません。
それなのに、子供のカナヘビの飼育をいきなり始めると言うのは無理があります。
子供のカナヘビはとても可愛らしいので、このその生態や飼育法について知って飼育にチャレンジしてみて下さい。
店内はカナヘビのベビーが増えてきました。 pic.twitter.com/yWmJtqLWvQ
— CANDLE ハタノ (@2994CANDLE) 2018年4月24日
カナヘビの子供の飼い方
カナヘビの子供は他の動物のように、母親からの授乳や育児の元で育つわけではありません。
それはカナヘビの母親は卵を産むだけで、それから後は何もしないからです。
卵から孵化したカナヘビの子供はとても弱く、寒さや暑さに対しても耐久性を持っていないので、温度管理だけは徹底して行って下さい。
急激な温度変化は避けて、体が大きくなるまでは一定の温度内で生育するといいでしょう。
子供の頃に特に重要になるのは水分です。
しかし、水そのものを飲むことはなく、体に付着した水分を舐めて水分補給をするので、水は給水ポットよりは皿のように体ごと水の中に入っていける容器が好ましいです。
この水分補給がうまくいかなければ乾燥してしまうので、体力を消耗してしまいます。
そのため、子供のときに注意すべき点はケージ内を乾燥させないということです。
子供といっても日光浴はさせなければいけないので、そのためにケージ内部の温度が上昇してしまいます。
日光浴をさせる場合には飼い主さんが近くにいて、温度の上昇には常に気を配るようにして下さい。
カナヘビの子供に与える餌
カナヘビは孵化したばかりの子供であっても母親が育児をしない生態になっているので、子供といっても食べるものは成体とあまり違いません。
カナヘビは肉食動物であり、果物や野菜、その他の草食性のものは口にしないので、餌になるのはほとんどが昆虫です。
しかも生きた状態しか口にしません。
ただし、子供になると成体と違い、何でも与えていいわけではありません。
子供になると体長は2~3センチ程度しかないため、あまりに大き過ぎると口に入らないので、与えるならアブラムシや小さなダンゴムシなどがいいでしょう。
アブラムシは草むらによく生えているヨモギの茎にいる場合が多く、入手するのも比較的楽なので、カナヘビの子供の餌としては最適です。
またダンゴムシは捕まえてカナヘビと同じケージで飼育すると、繁殖しやすくてケージ内でも大量の子供を産んでくれるので、それがカナヘビの餌にもなってくれます。
他にもハエやクモも食べますので、もし捕まえられるのでしたら与えてみて下さい。
カナヘビの飼育に特に必要になるもの
カナヘビの子供を捕獲したりペットショップで購入して飼育しようとした場合、絶対に欠いてはいけないのは水です。
カナヘビの子供は乾燥にとても弱く、水分が十分に摂取できないと衰弱してしまいます。
そして、水の飲み方は自分の体についた水滴を舐めて飲むため、皿などの容器に水を入れるやり方が有効です。
この乾燥に弱いカナヘビですが、日光浴は大好きと少し困った生態をしています。
日光浴をさせるためには、直射日光に当てるか紫外線ライトを照射するしかありませんが、そのどちらもが熱を持ってしまうために乾燥しやすくなってしまいます。
そのため餌を与える以上に水の管理だけはしっかりと行って下さい。
体は小さいですが、体全体に水をまとうために水の入った容器にダイブしてしまうことがあるため、直ぐに水がなくなってしまう可能性があります。
まとめ
カナヘビは子供の頃には注意することがありますが、それさえ乗り切れば生育期間が長く、それでいて人にも慣れてくれるというかわいい一面を持っています。
鳴き声を出すこともなく性格的には大人しいので、とても飼育しやすい種類の動物と言えます。
爬虫類に嫌悪感を持っていないのであれば飼育してみる価値があるので、機会があれば挑戦してみて下さい。