アオジタトカゲはペットとして人気のあるトカゲで、飼育に慣れた方の中には繁殖に挑戦する方も多いと言われています。
しかし、繁殖は慣れた方でも難しく、失敗すると個体の体にも影響を及ぼしてしまいます。
今回の記事では、そんなアオジタトカゲの繁殖について説明したいと思います。
アオジタトカゲの繁殖方法
アオジタトカゲの飼育に慣れてくると、複数飼育や繁殖に挑戦する方が多いと言われています。
しかし、アオジタトカゲは本来単独で行動する生物です。
トカゲの中では比較的温厚な性格とされていますが、同種同士の複数飼育は喧嘩による怪我のリスクが高いそうです。
繁殖をさせる場合でも、基本的には個別に飼育し、繁殖期にのみ同居させるのが良いと言われています。
アオジタトカゲの繁殖を試みる場合は、まずオスとメスを揃えなくてはなりませんが、トカゲ類はオスメスの判別が難しいと言われています。
初心者が見分けることは困難ですので、信頼できるプロの方に任せるしかないですが、繁殖期になってから性別の間違いがわかることも多いそうです。
オスメスが揃い、繁殖を成功させるためには、日常の管理が重要になるそうです。
特にアオジタトカゲは卵胎生のため、メスの栄養が充分でないと丈夫な卵を産むことができないだけでなく、母体にも影響が出ると言われています。
トカゲ類が繁殖期に入るのは、冬眠明けもしくはクーリング明けとされていますので、冬眠の準備に入る前までに、しっかりと栄養を与え太らせておくことが大切だと言われています。
繁殖の為の飼育方法は?
また、繁殖のためには、ケージ内の光周期に変化を持たせると良いそうです。
トカゲ類は1日の日照時間や温度の変化、降雨量などによって季節の変化を感じ取っているそうです。
そのため、ケージ内の照明の点灯時間を、夏場は12時間前後、冬場は8時間前後に変化させると良いとされています。
また、野生下では雨季のある所で生活することの多いトカゲ類は雨量も季節を感じさせるために重要なポイントです。
ケージ内に霧吹きで水分を与えるのが良いですが、湿度が上がりすぎるのも良くないですので、霧吹きの量や回数には注意するようにしましょう。
さらに、トカゲの繁殖に最も重要なのが温度の変化だと言われています。
繁殖は冬眠明けに行われるため、冬季は温度を下げて冬眠を行わせなくてはなりません。
また冬眠中は個体の安全のため、5℃前後を常に保つことが大切です。
1℃以下になると個体が凍ってしまう恐れがあり、10℃以上になると目は覚めても動けないような状態になり体力を奪われてしまうことがあるそうです。
出来れば、サーモスタッドなどで温度管理をするのが望ましいと言われています。
無事に冬眠からあけることができれば、自然に繁殖期に入りますので、オスメスを同居させて様子を見ましょう。
ただし、個体間の相性が悪い場合もありますので、すぐにケージを離せるようにしておくと良いでしょう。
無事に妊娠した場合には、オスメスを別のケージに離し、メスには出産まで栄養をたっぷり取らせるようすると良いそうです。
また、生まれて間もないトカゲ類の幼体は体が弱いことが多いと言われていますので、幼体の飼育にも注意が必要です。
まとめ
アオジタトカゲの繁殖のためには、冬眠を行わなくてはなりません。
しかしトカゲ類に限らず、冬眠は体力を使う大変な行為です。
幼体や体の弱い個体などには無理に冬眠、繁殖を行うのは避けたほうが良いそうです。
また、冬眠中も安全のためにしっかりと温度管理をするようにしましょう。