ニホントカゲとカナヘビは似たような見た目で、ニホントカゲと思ったものが実はカナヘビだったり、カナヘビだと思ったものがニホントカゲだったりといったことがよくあります。
どちらも日本ではよく見かけるトカゲですから、その違いを知り、お目当てのトカゲを見つけたいものですね。
ここではニホントカゲとカナヘビの違いや同居できるのかどうかについてご紹介しています。
食後、舌でペロペロしてるカナヘビ pic.twitter.com/fAyvde8oIH
— 長田高校生物部 (@ngtbio) 2014年4月1日
ニホントカゲとカナヘビの違いは?
見かけたトカゲがニホントカゲなのかカナヘビなのかは、ぱっと見たときに判断できるようになりたいものですね。
ニホントカゲとカナヘビの違いを見た目で判断する際のポイントは、この4つになります。
尻尾の長さ、体の質感、舌先、まぶたの形
尻尾の長さはカナヘビの方が体長に比べて長くなります。
ニホントカゲが体長の半分ぐらいの長さの尻尾、カナヘビは体長の3/2程度の長さの尻尾になります。
ぱっと見たときに尻尾の長さが長いと感じられたら、それはカナヘビかもしれません。
体の質感もニホントカゲとカナヘビでは違います。
ニホントカゲの方が艶やかで光沢のある見た目、カナヘビはうろこが目立ちカサカサとした印象の見た目になります。
舌先もニホントカゲは先端が割れていませんが、カナヘビはヘビのように二つに分かれています。
まぶたの形についてもニホントカゲは上下にまぶたがあり目の中央で合わさるようになっていますが、カナヘビは目の下にまぶたがあり下から上に閉じます。
お目当てのトカゲを捕まえたら、まぶたや舌先の形でしっかりと確認してみてくださいね。
ニホントカゲとカナヘビは同居できる?
似たような見た目を持つ両者です。
一見、同居させても問題ないだろうと思われますね。
しかし、ニホントカゲとカナヘビの生態はまったく違いますから、同居させるのはやめておいたほうがいいでしょう。
なぜなら、ニホントカゲには縄張り意識があるからです。
ニホントカゲは卵が孵化するまでの1ヵ月程度メスが世話をするため縄張り意識があります。
カナヘビは卵を産むだけで世話はしませんから、縄張り意識はありません。
ニホントカゲとカナヘビを同居させた場合、ニホントカゲがカナヘビを攻撃してしまう可能性があります。
まとめ
ニホントカゲとカナヘビは、とても姿が似ていますから間違うことが多いです。
しかし、じっくりと観察すればお目当てのトカゲを間違わずに見つけられるようになります。
尻尾の長さや体の質感、舌先の形、まぶたの形をよく観察してお目当てのトカゲを見つけてみてくださいね。