ヒョウモントカゲモドキの卵は、産卵を終えた後すぐに孵卵床で管理されます。
その際、孵卵床の温度は30℃前後、湿度は80~90%になりカビや雑菌の温床にもなりやすくなります。
何か対策はあるのでしょうか。
ヒョウモントカゲモドキ“原種アフガン”
“24匹目/77卵中”ハッチ!
そろそろ世話大変!
でも、『ぶりくら』『SBS』『とんぶり』に
持ってくために大きくしときます!! pic.twitter.com/IMlvGCVOqI— レプレプ (@repaf115) 2018年6月29日
ヒョウモントカゲモドキの卵!孵卵中のカビ対策について
ヒョウモントカゲモドキの卵は、主成分が主に炭酸カルシウムで出来ており、鳥類の卵のような硬い殻ではなく柔らかい弾力性のある半透膜で覆われています。
半透膜には周囲から水分を吸水する役割もあるため、ヒョウモントカゲモドキの卵を孵化させる場合には湿度はとても大切な要素です。
湿度が足りないと発育不足になってしまったり、卵が孵化できなくなってしまうからです。
その点、湿度さえしっかり保っているのであれば、カビはあまり怖くはないようです。
ティッシュで優しく拭き取ってあげるか、筆で優しくなでてあげる等で充分対策となります。
また、床材にカビの生えにくいもの(ハッチライトなど)を使用するとより管理は容易になります。
ヒョウモントカゲモドキは、孵卵中の温度で性別が決まるTSD(温度依存性決定)という性質を持っています。
例えば、28℃以下ではほぼメス、30℃前後で7割メス、32℃でオス、34℃でほぼメスとメスが生まれる可能性の方が高いのですが、孵卵床の温度は30℃前後を保ちます。
夏場であれば、多少大きめでも孵卵床にするための容器を大きくしても、全体的に30℃前後を保つことができると思うので、充分な換気が行えるかと思います。
しかし、あまり高い温度で卵を管理すると幼体に奇形が発生しやすくなることもあるようです。
あまりカビには神経質にならず、最適な気温と湿度で卵の発育を促すことを心がけたいところです。
ヒョウモントカゲモドの卵が孵化するまでには多少ばらつきがあるようですが、だいたい1ヶ月~2ヶ月で孵化します。
この間は、デリケートな卵を見守りつつ、あまり神経質になりすぎないように卵の発育をよく観察しましょう。
卵は孵化が近づくにつれて大きく膨らんでいきます。
それは、順調に卵が育っている証拠でもあります。
孵卵床の湿り気が足りなくなったときは、霧吹き等で水分を補給します。
この際、水滴が卵にあまりかからないようにすることも、ちょっとしたコツかもしれません。
まとめ
カビと聞くと「大変!なんとかしなきゃ!」と焦ってしまいそうになりますが、卵の孵化にはそんなに影響がないようなので、優しく拭き取る等で大丈夫なようですね。
元気なベビーが生まれてくるように順調に卵が発育しているか、日々こまめに観察しましょう。