トカゲをペットとして飼育している方の中には、まだ初心者の方も多いのではないでしょうか。
初心者が陥りやすいのは、トカゲの病気を見逃す事です。
特に爬虫類は、ケガや病気をしていても相手に気が付かせない習性を持っています。
ちょっとの事を見逃さないようにしなければなりません。
目次
トカゲがなる皮膚病とは?その原因は何?
爬虫類であるトカゲを飼育するには、当然他のペットと同様に病気やケガにも注意しなければなりません。
爬虫類だから病気にはかからないと言う事はありえません。
トカゲも爬虫類ですから自分が弱っている姿を見せる事は無いでしょう。
ただ、皮膚病の場合は、確実に飼い主も目視する事が出来るので、発見した場合にはすぐに何らかの対処をしなければなりません。
では、トカゲがかかりやすい皮膚病とは一体どんな病気で何が原因なのでしょう。
1.膿傷
この病気は、トカゲの皮膚の下に膿が溜まる病気です。
外部寄生虫や外傷・湿度過多・栄養不足等が原因によって引き起こされます。
2.外部寄生虫
膿傷の原因にもなるダニ等の外部寄生虫は、それだけでも1種の皮膚病と言ってもいい過ぎではありません。
ダニがトカゲの皮膚に取り付くと膿傷の原因だけではなく、トカゲのストレスにもなります。
3.細菌感染症
皮膚病とは若干異なるのですが、トカゲの消化器や呼吸器に何らかの細菌が感染すると、口内炎を引き起こします。
口の周りに乳白色の膿が付いていた場合には、トカゲが何らかの細菌に感染していると思った方がいいでしょう。
4.脱皮不全
トカゲが脱皮の時に、全ての皮が脱皮する事が出来ずに、体の一部に引っかかってしまったり、体の途中で脱皮できない状態になってしまう状態です。
最悪の場合は、皮膚が引っかかっている部分が壊死してしまう可能性があります。
トカゲの皮膚病の治療方法や対策はどうしたらいいの?
トカゲの皮膚病やその原因がわかった時には、何らかの治療や対策を講じなければなりません。
でも皮膚病とわかった場合にはどうしたらいいのでしょう。
1.膿傷
膿傷の場合は、基本的には病変部を外科的治療で除去します。
その後、切開部を消毒液で毎日綺麗にして、抗生物質の軟膏を塗ります。
2.外部寄生虫
ダニ等の外部寄生虫がトカゲに寄生しているのを発見した場合には、トカゲに寄生虫駆除用の薬を口から投与するか皮膚に注射をします。
この他の対処としては、ダニをピンセットで一匹ずつ摘む又はトカゲにオリーブオイルを塗布してダニを窒息させる対処があります。
ただし、外部寄生虫の場合はトカゲだけに対処するのではなく、飼育ゲージにも対策する必要性があります。
3.細菌感染症
呼吸器や消化器に何らかの細菌が感染しているので、抗生物質等の薬の投与による治療法になります。
飼育ゲージを清潔に保つことで予防する事が出来ます。
4脱皮不全
脱皮不全の場合は飼育ゲージ内の湿度が低い状態で起きる場合に、飼育ゲージ内の湿度を適切に保つ必要性があります。
脱皮不全を見かけた場合には霧吹きで水をトカゲにかけるようにして、脱皮している皮を柔らかくすることが重要になります。
飼育ゲージ内に飲み水以外に水を含んだパッドなどを置く対策が必要になります。
まとめ
トカゲの皮膚病の原因と治療法や対策について紹介してきました。
基本的には、飼育ゲージ内を清潔に保つことが重要になります。
病気は不衛生な状態の時に発症しますので、飼い主がどれだけ管理できるかによっても、皮膚病の発症率が変わってきます。
トカゲに対しでどれだけ世話が出来るかと言う事ですね。