基本的にトカゲという生き物は、とても気性が荒い生き物です。
縄張り意識も強いため、別の個体と一緒に飼育していると、喧嘩したり、共食いを始めたりしてしまう可能性が非常に高いです。
ですので、トカゲの多頭飼いは基本的にはできないものとして知られています。
しかし、カナヘビはトカゲの中でも非常におとなしい種であり、一緒の飼育容器で複数の個体を飼育することも可能です。
オスとメスを同時飼育していると、いつの間にか卵を産んでいることもあります。
今回はカナヘビの産卵についてまとめてみたいと思います。
カナヘビの産卵の回数について
カナヘビのメスはオスとの共寝を終えると、食欲が旺盛になります。
これはお腹の卵に栄養を与えるためで、食べれば食べるほどお腹が大きくなっていきます。
カナヘビは産卵期に複数回産卵することがあります。
また、一度の産卵で5個以上の卵を産むこともあります。
これはカナヘビが産まれた卵の世話をせず、ある程度の数を産まないと、種を維持できないためだと言われています。
また、カナヘビの産卵回数に関しては、飼育環境や餌の量によって違いが出てきます。
カナヘビの産卵の時期について
カナヘビは夏から秋ごろにかけて産卵をします。
体内に卵を抱えたカナヘビは、餌をとったりするとき以外はあまり動かない傾向にあります。
しかし、産卵の時期が近付くと、飼育容器の中をせわしなく動き回るようになります。
そして産卵する場所を決め、スペースを確保してから産卵を始めます。
カナヘビの産卵する場所について
カナヘビの卵は適度の湿度を保っておかないと、孵化まで至らない場合があります。
そのため、カナヘビのメスはある程度湿度のある所を産卵場所に選びます。
場所を決めると、穴を掘るなどして産卵用のスペースを確保します。
産卵スペースの上でカナヘビがじっとして動かなくなったらいよいよ産卵がはじまります。
まとめ
今回はカナヘビの産卵の時期や場所、回数などについてまとめてみました。
産卵期に入ったカナヘビはお腹が大きく膨らみますので、産卵の予兆はわかりやすいと思います。
飼育目的で捕獲してきたカナヘビが、すでに体内に卵を抱えていたというケースも少なくなく、カナヘビの産卵を観察することはそれほど難しいことではないようです。